「音楽の都ウィーン」。 クラシック音楽ファン憧れの町ウィーン。 しかし私の場合には少し違った。 最初に訪れた1971年夏に、薄暗いというかうす汚いと言う印象を持ってしまい、1974年に再び訪れた時にもその印象を払拭することは出来なかった。 その結果わずか1泊して国立歌劇場で「仮面舞踏会」1本を見ただけで他の町へと去ってしまい、その後もウィーンを訪れたいとはほとんど思わず月日が流れてしまった。 |
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ウイーンの公共交通機関他のヨーロッパの主要都市同様、ウィーンの公共交通機関がよく発達しているのはありがたい。 まず路面電車=トラム
Straßenbahn (右写真)だ。 ウイーンの中心部を一周するリング通り
Ring を走る1番と2番の路面電車はウィーン国立歌劇場に行くときは大変便利だ。 ちなみに1番が時計回り、2番が反時計方向に走る。 ただし1番、2番は時刻表に忠実のようで、しばしば停留所で時間待ちをする。 開演時間が迫ったときに乗ると時間待ちでいらいらしたり、最悪のケースでは間に合わないことになってしまうので、余裕を持って乗る必要がある。 リング上のショッテントーア
Shottentor からは40,41,42番でフォルクスオーパーへ、おなじく38番に乗れば終点がホイリゲで有名なグリンツィング
Grinzing だ。 シェーンブルン宮殿 Schloss Schönbrunn へはウイーン西駅から58番といった按配で大変利用価値がある。 |
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公共交通機関のチケット路面電車、バス、U-Bahn、S-Bahn の1回券は現在1.30ユーロ。 ただしトラムとバスの車内で購入する場合の料金は1.60ユーロ。 このチケットはゾーンを超えて乗車することは出来ないが、乗り換えはOKである。 旅行者には10.90ユーロの「72-hour
ticket」がお奨めだ。 これはゾーン100 Zone 100 と呼ばれるエリア内なら72時間自由(ナイト・バスはだめ。)に乗り降りでき、9回以上乗れば元が取れる。 その他4.30ユーロの「24-hour
ticket」、21.80ユーロの「8-day ticket」等豊富だ。 後者は1日毎の回数券のようなもので、長期に滞在する場合には大変有利だ。 11.20ユーロの「Weekly
travel pass」は月曜から日曜まで有効のチケットで、このような日程でウイーンを訪れる場合には一番割安となる。 |
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カフェウイーンのカフェというと生クリームの乗ったウインナー・コーヒーを思い起こされる方が多いと思うが、これは誤った情報といってよいだろう。 まずウイーンっ子の最も好むコーヒーはメランジェ
Melange と呼ばれるもので、泡立てたミルク入りのコーヒーである。 ブラック・コーヒーはそのものずばりのシュヴァルツァー
Schwarzer、泡立てないミルク入りがブラウナー Brauner と呼ばれる。 この2つはモカ
Mokka と言っても通ずる。 エスプレッソやカプッチーノも好まれる。 日本で言うウインナ・コーヒーに近いものはアインシュペーナー
Einspäner と呼ばれ、グラスに入ったコーヒーの上に生クリームが乗せられたもので、それほどポピュラーでない。 |
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旅のヒントスーパー ウィーンのお土産として最もポピュラーなものはモーツアルトのチョコレートだろう。 チョコレートをはじめ食料品を土産とするならやはりスーパー・マーケットで購入するのが賢い。 国立歌劇場の近くではANAグランド・ホテル隣接のリンクシュトラーセンガレーリエン
Ringstraßengalerien 地下のビッラ BILLA がお奨めだ。 きれいな店で商品の点数も豊富だ。 ビニールの袋は無料でないので、何か袋を持っていくか、レジに行く前にかごの中に入れておく必要がある。 レジまで行ってしまうと袋なしで買い物をするはめに陥ってしまうので注意が必要だ。 また日本から持っていったクレジット・カードでは支払いが出来ないので現金の持参が必要だ。 カートは鎖でつながれており、コインを入れることにより使用可能となる。 使用後に所定の場所に戻し鎖をつなぎ直すとコインは戻ってくる。 |
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